プレスリリース「昆虫に共生するウイルスが持つオス殺し遺伝子の発見」(農研機構 生物機能利用研究部門)

農研機構・生物機能利用研究部門の陰山大輔上級研究員らによる成果「昆虫に共生するウイルスが持つオス殺し遺伝子の発見」がプレスリリースされました。

昆虫の母親から卵に伝わりオスの発生を止める「オス殺し」に関与するウイルスをショウジョウバエの1種から発見し、そのウイルスのゲノム構造を解明しました。それによりウイルスが持つ昆虫のオス殺し遺伝子を世界で初めて特定しました。

似た系統のウイルスは様々な昆虫類に存在しており、今後ウイルスが持つ多様な機能の解明が期待されます。またオス殺し遺伝子機能の解明は、昆虫の性決定システムの包括的理解につながるだけでなく、性をコントロールすることによる害虫防除や有用昆虫改変技術の開発にも役立つことが期待されます。

この成果は、本ムーンショット事業で開発中の微生物で害虫をコントロールする技術にも応用できると期待されます。

詳しくは、下記プレスリリースを御覧ください。

農研機構: https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nias/157776.html